醤油の発祥した場所をご存知でしょうか。
実は和歌山県にその醤油発祥とされる場所があります。湯浅町という場所で、大阪から車で大体1時間半くらいのところにあります。鎌倉時代に、金山寺味噌を作る工程で醤油は偶然生まれたそうです。
歴史深い醤油醸造の町でもある湯浅町について、今回はご紹介していきたいと思います。
目次
古き良き街並み
湯浅町が醤油醸造の町として栄えたというお話を冒頭でさせていただきましたが、特に北町、鍛冶町、中町、濱町を中心として醤油醸造業は発展して行きました。
この東西約400ｍ、南北約280ｍの地域、面積にすると約6.3ヘクタールほどの場所は平成18年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、当時の古き良き街並みが残されています。
歩いていると、タイムスリップしたかのような雰囲気が味わえて、不思議な感覚になります。
醤油醸造所らしい看板が立っている建物もあります。観光するならぜひこの街並みは歩いてみていただきたいですね。
街並みを観光する時に活用したい！
この湯浅の町を観光する際、ぜひ活用したいのは「湯浅ガイド協会」の語り部さんと一緒に街歩きする方法です。
事前予約が必要ですが、この語り部さんと一緒に街を歩くことで、よりその歴史や当時の生活が分かり、新しい発見があること間違いありません。
駅前の広場ではレンタサイクルも行っています。無料で貸し出しをしているので、こちらを使って街を散策するのも良いかもしれませんね。
訪れたいスポット
街中には様々な観光スポットがあります。街歩きの中でぜひ立ち寄っていただきたい場所をピックアップしました！
せいろミュージアム
ミュージアムというと、少し語弊があるかもしれません。
こちらのミュージアムは誰でも覗くことができるようなスタイルになっているのが特徴です。
せいろというのは、蒸し料理などで使われる調理器具。せいろのような形をした箱に、様々なものを入れて展示した物が、住宅の前にいくつか展示されています。
この作品は街の人が協力して展示しているそうで、絵画であったり、昔の道具などが中に入れられています。
せいろの中に入っているだけなのに、なんとなくアートを感じることができますし、街の人たちが協力して行っているということもあって、街全体がミュージアムという感じになりました。
北町ふれあいギャラリー
湯浅駅から10分ほどの場所にあるこちらの建物は、様々な作品を観ることができる街のギャラリーです。
入館料は無料で気軽に入ることができるため、休憩ついでにこちらでゆっくりと鑑賞するのも良いかもしれません。
角長
湯浅に来たなら外せないスポットです。天保12年創業の老舗の醤油醸造所である角長は、今でも手作りの醤油を作っています。
建物に飾られている看板を見ても、その歴史が長いということが伝わってきます。中には昔から変わらない製法で作られた醤油が販売されています。
醤油のビンに貼られたラベルもちょっとレトロで味わいのある趣です。小さなサイズのものもあり、湯浅観光のお土産としてもおすすめですよ。こちらでは、なんと醤油づくりで使用される蔵が見学することが可能です。
観光客の人に知ってもらいたいという思いで一般公開しているそうです。醤油資料館も一緒に公開しているので、醤油づくりの歴史や作り方も分かりやすく展示されていて、とっても貴重な体験をすることができます。お子さんの夏休みの宿題などとしても勉強になる場所ではないでしょうか。
お土産を買うなら？
角長さんのお醤油もお土産にピッタリですが、もう一つおすすめしたいお土産品は玉井醤というお店の紀州金山寺味噌です。
冒頭で金山寺味噌を作る工程で醤油が誕生したとお話しましたが、こちらはその当時の味をずっと伝えているお店でもあるのです。
昔からの味が今でも残っているのは奇跡的な気もします。さて、金山寺味噌なのですが、どうやって食べるのかと言うと、ご飯の上に乗せて食べたり、お酒のつまみとして食べるために作られたお味噌なので、そのまま味わっていただくのが一般的です。
保存食として作られていたので、塩以外の添加物は一切今でも使用されていません。そのため少し塩辛いなと感じてしまうかもしれませんが、うまみが他とは違うことが食べると分かるはずです。
お魚やお肉などにつけて食べても美味しいので、ぜひ湯浅に訪れた際はこちらをお土産として購入してみてはいかがでしょうか。
まとめ
さて、湯浅の歴史や街歩きする際のポイント、おすすめスポットなどをご紹介して行きました。
大阪から1時間半という場所にあり、駅前から歩いてすぐの場所に古き街並みを味わうことができる歴史ある町・湯浅は、街歩きが好きな方には特におすすめの場所でもあります。
またどこを切り取っても趣のある風景なので、写真が趣味な人にもおすすめできる場所です。
レトロで落ち着いた雰囲気がある湯浅に一度訪れてみてはいかがでしょうか。
