吉之助は表向きには既に亡くなっていることになっているので、薩摩に帰ってきてもその名を名乗ることができません。しかし、それでも吉之助の行動は以前と変わらず、とてもアグレッシブのように感じました。
倒幕を試みている若い侍たちが全国から今日に大勢集まっていて、江戸幕府の終わりが近づいてきていることを感じました。先日、私は江戸時代に地元を納めていた藩の歴史を知る機会がありました。
そこでも幕末の様子を知る資料があり、私はそれを興味深く感じ、しばらくその資料を眺めていました。西郷どん第22話ではかなり倒幕の機運が高まってきているので、このドラマの内容と重ね合わせて観ることができました。
戊辰戦争は多くの犠牲者を生みましたが、全く関係のない人たちまで結局は巻き込んでしまったのだと思います。無血開城はしましたが、それでも内乱はいくつも起き、大勢の犠牲者が出てしまいました。
時代が違うので何とも言えませんが、西郷どん第22話を観ていると、世の中がかなり混乱してきているというのが分かります。それぞれ違った方向で日本を良い国にしていきたい、海外列強から日本を救いたいという気持ちは同じなのだと思います。
タダ、そのやり方は違うことで、小競り合いや衝突、または内乱や戦争などが起きてしまうのだと思います。ここまで来ると何が正しくて何が間違っているのかわからなくなってしまいます。
世の中が180度変わるということは、今まで正しいと思っていたことが間違いだと思わなくてはなりません。時代が大きく変わる時はその変化がとても大きいものなので、世の中は大混乱が生じてしまうのだと思います。
西郷どん第22話では吉之助の弟が登場しました。次男は何度か登場していましたが、信吾は小さく、今までは存在感が薄かったように思います。最初は意見が合わずに敵対していても、結局は同じ志だということが分かれば、一つになれますし、それが大きな力になっていくと思います。
そのうちに新撰組も登場してくると思いますが、この時代もやはり若い男性たちが主に行動していて、犠牲者も多く出ました。もともと武士なのでそういう教育を受けてきているのだと思いますが、こういう生き方がカッコイイと思われてきた時代なのだと思います。
今の時代と共通する点もあれば、そうでない点も多くあります。次回以降もその違いや、吉之助から観た幕末に向かっていく様子をドラマで追っていきたいと思っています。
この時代からまだ150年ほどしか経っていませんが、世の中は大きく変わりました。江戸幕府が260年余りだったのを考えると、やはり随分長かったのだと改めて感じてしまいます。