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とうとう最終回
どんどん人間関係が複雑になっていく中でとうとう高嶺の花も最終回を迎えてしまいました。直人の大きな愛が、ももを幸せにすることが出来るのか、なかなかこんなに懐の大きな男性はいないのじゃないかなと思います。
なのに、ももは直人が相手だと甘えてしまうから一緒にいられない、なんて突き放すのが複雑な気持ちになります。ももは恋愛と自分の夢の両立ができるような器用さがないあたり、ちょっと男っぽいですね。
一方、「本当に二度と会えなくなるかも」と感じた直人がはじめて感情的にももを引きとめようとするあたり、ももが涙をこらえるあたりで私も涙をこらえていました。この場面の見逃しはもったいないですね。
ももは華道家
ももは華道家としての自分よりも、女性として生きることを選ぶのか、ももがどういう選択をするのかがとても気になります。最終回に至るまでは、ももが月島の家に翻弄されてきました。
父親が仕組んだことで結婚が破談になったり、実はその父親と血がつながっていないことを知ったり、正直これが実際に自分の身に降りかかったら、まともではいられないくらい悲しい展開です。
妹のなな
それと同時に、妹のななは本気で好きになれる人・龍一に会うことが出来て強くなりました。最初の頃は常に姉に負けていて、一歩引いた女性だったのに、龍一を支えようとすることでどんどん強くなっていくのが素敵でした。
ただ、龍一はそこまで愛する価値のある男かな?と、観ていてとっても不安になってしまいます。結局、お互いに全て捨ててようやく、一番大事なものが何か分かったというのがちょっとほっとしましたね。大事に育てていたななを失ったルリ子が、「もう一人産んでみせる」というシーンにはさすがに笑ってしまいました。ちょっと丸く収まりすぎなのかなとも思います。
父親の市松
芸術は天才が人生を掛けたたわむれなんだと、父親の市松が表現するところが印象的でした。ただそれに自分の娘達を巻き込むあたり、市松は父親ではなく芸術家でしかないんだなと切ない気持ちになります。市松は芸術家だからこそ、ももの母親に嫉妬してしまっていました。
最終回でももが直人を想って生けた花はとても華やかで、華道家ではなく愛にあふれる花で素敵でした。ここまでの華道家としてのももは常に尖ってきたけれど、ようやく最終回で自分が選びたい道というのが見えたようです。
その選択を市松が認めてくれたのはちょっと意外でしたが、それだけももの母親を愛していたのかなとも感じます。退院してきた直人の自転車屋が花いっぱいになっていたのも素敵ですね。
お花が楽しいという原点に帰ることができたのが、ももにとっての一番の幸せだなと観ているこちらも幸せな気持ちになれました。
色々関係は複雑になってどうなるか不安でしたが、最終回でみんなが幸せになれてちょっとホッとしています。
見逃した場合はこちらを参考にしてください。