映画「チャッピー」が2019年6月30日にTOKYO MXで15時から放映されます。
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映画「チャッピー」と聞くと、とてもコミカルで可愛らしい映画なのかな、と思いました。実際はその通りだったのですが、今現在日本で生きる上で考えさせられるところもあったな、というのが率直な感想でした。
チャッピーとはAIの搭載された人工知能を持つロボットの事で、近未来的なアクションSF映画となっています。まずはあらすじを大まかに触れていきながら、順番に見ていきたいと思います。
目次
チャッピーの誕生
チャッピーのあらすじとしては、まず舞台は2016年の南アフリカです。そこでディオンによって世界初のロボット、チャッピーが作られます。自分で考えて行動し、人と接するロボットは、まるで生まれたばかりの赤子のようでした。
まずチャッピーが本当に可愛いです。動きとか仕草とか、その一つ一つが微笑ましくて、とても愛着が湧きます。名前通りのコミカルなキャラクターです。
しかし、そんなチャッピーはガラが悪く危険な地域、ヨハネスブルクで素行の悪い悪質なギャング達に連れていかれてしまいます。それはまさに、人間の子供が誘拐されたようなもので、チャッピーへとそこで大きな変化がもたらされるのです。
チャッピーはとにかく覚えが良いので、教えればなんでも実行して出来ます。有能過ぎてびっくりする程です。その分人間の影響をとても受けやすく、次第にギャング達の言葉や行動を真似するようになっていきました。
このあたりを見ていると、どうも一言には思えないようになってきます。ロボットといえど、その振る舞いは人間そのものです。もしも本当の人間の子供が連れ去られたらどうなるだろう。純粋な子供はあっという間に染まってしまいます。このあたりはSFであっても妙にリアルな話だな、と思ってしまいました。
チャッピーがギャングへ
話をあらすじへと戻しますと、チャッピーはギャングの行動を模し、今度は絵本やままごとまで覚えるようになってしまいます。人間の子供とそっくりとは言いましたが、チャッピーの方がずっと成長するのが早いのです。
その理由の一つとして挙げられていたのが、チャッピーの寿命が5日という期限があるからでした。これを聞くとどうも切なくなるというか、少し悲しくなりますね。ロボットだって、生きたいのだとしみじみ感じさせられます。
人間の技術で生まれたロボットが、着実に人間へと近づいていく過程は、話が進むにつれて考えさせられるものでした。
ロボットものというのは、日本では特に顕著です。ロボットか人間かという壁はいつまでも剥がれずそこにあるのだと思います。技術が発達する分、その二次災害であったり、新たな問題が生まれてしまう。
そんな事が杞憂では終わらないかもしれない。話は軽くてトントンと見れるはずなのに、全て見終えた後は、人権であったり人とは何なのかを考えさせられる事となりました。
ここまでのあらすじで重めの事を書いてきた訳ですけれども、話は本当に面白くてコメディ要素満載です。メインはもちろんチャッピーなのですが、実は脇を固める俳優がとても豪華なのです。
ヒュー・ジャックマン
悪役として登場したのが、なんとあのヒュー・ジャックマンでした。まさかここで登場するのか、ととても驚きました。映画を見るときにキャストとして把握していたので、いつか登場するだろうとは思っていました。
ヒュー・ジャックマンと言えば、有名なハリウッド俳優ですし、主役級の登場人物を演じるのがほとんどです。それが今回はヒールとして登場し、見事な演技力を披露していました。
最後のクライマックスでは、本当に悪役として最悪の事をしでかし、映画を見ながらも思わず突っ込んでしまいました。
暴力的で攻撃的な彼は、映画の中では恨むべき存在です。その演技力はさすがだなと、見終わった後は感嘆の声を漏らさずにはいられませんでした。
チャッピーのあらすじとして、最後クライマックスでは、意外な形で物語は終了します。チャッピーの寿命が終わり、深い眠りにつくのかと、ぼんやりと考えていたのですが、チャッピーは死にませんでした。
むしろこれからの人間の未来を予知するかのような行動をとったのです。もしかすると、人が亡くなっても、ロボットとして生まれ変わる事が出来るかもしれない。すぐには無理かもしれませんが、こんな事が本当にあれば恐ろしいな、と常々感じていました。
チャッピーを最後まで見た感想として、子供から大人、そして高齢者の方まで気軽に楽しめる作品になっていると思います。
チャッピーのかわいさ
見所として一番は、やはりチャッピーのかわいさですね。決して見た目がキュートで可愛いのではありせん。その仕草や行動、それらが全て愛くるしいのです。身終えた後はきっと、チャッピーの事が大好きになるでしょう。
ですがその裏側に隠された、人間とロボットのあり方については考えさせられます。こういったSF作品においては、そういった問題がらよくクローズアップされます。その二面性が程よく混ぜられて、とても興味深い作品でした。
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