正義のセの最終回は、涙の連続でした。人は、1度でも過去に過ちを犯すと信用を失ってしまうものなのか。と、入江さんへの評価があまりにもひどくて涙が出ました。入江さんを知っている人達がどれだけ彼の良さを分かっていても、過去に傷害事件を起こした事がネットニュースで流れてしまうと、誰もが正当防衛を信じました。
世論というのは怖いものだと感じました。ネットで流れた情報を鵜呑みにしてしまうのは、ドラマだけではありません。もしかしたらこのドラマが伝えたかった事は、この事なのかな。と、思いました。ネットで流れている情報は、全てが真実ではありません。その真意を見極めなければいけないというのが、このドラマを見ながら感じました。
そして、人には真実を知る権利があるという事です。入江さんの恋人である笑子さんは、どんな想いで入江さんの最期を聞いていたのでしょうか?本当は、聞きたくなかったと思います。聞いてしまえば、恋人を失った気持ちが倍増してしまうのです。
でも、笑子さんはそれを承知で聞いたのです。きっと、聞く事しか入江さんへの想いを表す事が出来なかったんだと思います。
そして、入江さんの名誉の為にも奔走する凛々子の姿も素敵でした。凛々子は、いつも被害者に、その周囲の人に寄り添い続けます。感情が入ると、もしかしたらいけないのかもしれません。でも、凛々子のように大切なものの為に頑張っている姿は、見ている人に感動をくれます。
そして、秀成もまた辛かったのかもしれません。彼がした事は、はっきり言って許されない事です。でも、彼は彼で父親の愛を得たかったのです。凛々子の言葉で、秀成の父親はやっと息子の想いに気が付きます。
そして、父親が息子の為にしてきた事は息子の為にはなっていなかったのです。愛情を間違えてしまったのです。
でも、この親子はやり直しが出来ます。人は、いつからでもやり直す事が出来るのだという事を、このドラマは伝えたかったのです。それにしても、凛々子と相原はどうなんでしょうね?
恋人同士に間違えられた時に、満更でもなかったような気がするんですよね。けっこうお似合いだと思うんだけどな。凛々子みたく、人情に弱くて、ちょっとお人好しなタイプには、相原みたく大人な男性がよく似合うと思うんだけどな。
もし続編が出来たのなら、その時こそこの二人がどう進展するのか知りたいな。と、思います。もしかしたら、ケンカばかりのカップルかもしれないけれど、それもまた楽しそうですよね。正義のセの最終回を見終わって、断然続編への期待が高まりました。