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日本において黄砂が最も顕著に観測されたのは、環境省のホームページによると2014年の5月下旬から6月初頭であり、日本全国の広範囲に渡って観測されました。同省の観測結果によれば、2001年から2014年の東京と長崎の過去観測によれば、東京に比較して、長崎の黄砂の観測日数及び黄砂の濃度が高いという結果になっています。

 

ところで、同省が観測している黄砂とは、いったいどのようなものをもって評価しているのでしょうか?最初に、“黄砂を観測した”の判断は、国依存性があります。これは、正直驚きです。この“黄砂を観測した”という判断を日本では、各気象官が目視で判断しているようです。そのために、各国の黄砂に対する判断の相違や国内でも黄砂に対する判断の相違が生じることになるのだと考えられます。次に、“黄砂を観測した”と判断した場合に、その黄砂とする粒子の濃度は、どのようなものを観測しているのでしょうか?その観測基準は、直径が10マイクロメートル以下の微小な粒子状物質と定義されています。つまり、粒子の濃度が必ずしも黄砂の濃度を観測されているとは限らないことになります。ところで、この微小の粒子状物質は、気象庁では、どのように情報にしているのでしょうか?気象庁では、サンフォトメータと気象衛星などのリモートセンシング技術による観測装置を用いて評価し、黄砂に関する情報にまとめています。

 

話を長崎の黄砂に戻すと、観測方法は人間系による誤差が含まれることにしても、長崎と東京では、過去14年間の観測結果から優位な結論が得られています。黄砂は、長崎の方が観測期間として長く、その黄砂と推測される微小粒子状物質の濃度が高いという事実になります。長崎は、東京に比較して大陸側に物理的な距離が近いことが大きく関係しているものと考えられます。このように黄砂に関する過去の情報から、発生源がある程度、推測することが可能になります。

 

更に、明確に黄砂と考えられる微小粒子状物質の到来源を特定することは、可能なのでしょうか?それは、黄砂と思われる微小粒子状物質と黄砂が存在する場所の微小粒子状物質を比較することで特定することが可能となります。この黄砂が多発するエリアは、主にグレートプレーンズ・アラブ砂漠・モンゴルのゴビ砂漠・中国西北部にあるタクラマカン砂漠・北アフリカのサハラ砂漠などが知られています。これに加えて、黄砂が発生するエリアとして、乾燥した地帯あるいは半乾燥した地帯が考えられます。

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