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最大の謎
絶対零度最終回。とうとう、最大の謎が明らかになってきました。桜木泉がどうして一人で行動していたのかという事です。
泉は自分の存在をわざと知らせるような行動を取ったのではないかと思うんです。だからこそ、警護課の石塚を調べていた時に、泉が写り込んでいたのではないでしょうか?更に誘拐ビジネスという悪の罠にかかり、井沢達が解決する中、ほんの僅かな隙に山内は拉致されてしまいます。
その山内を救ったのも、泉でした。彼女の真意がなかなか掴めないのですが、泉が井沢に銃口を向けて、「ミハンに組み込まれた人間」かを訊ねます。
長嶋の存在
まるで、ミハンを敵対視しているような言い方です。なぜ泉がミハンを警戒しているのか、井沢はすぐに仮説を立てました。それは、泉のもと上司である長嶋の存在です。
長嶋の命令で泉が動いているという事でした。井沢と山内はベトナムへ向かい、元刑事であるグエンに会い、そこで泉が、もう刑事ではいられないと言っていた事が印象深かったです。
この時から、今までの泉とは変わってしまったのだと思いました。なぜ変わったのか。泉が初期のミハンメンバーの一人だった事が明かされ、更には冤罪事件やそれを隠蔽したという事実。
東堂
東堂が絡んでいた事も驚きでした。東堂自身、悪意から隠蔽したというものではありませんでした。ですが、隠蔽はやはり隠蔽なのです。許せる筈がありません。
それなのに、東堂はミハンシステムをまだ進めようとしていたんです。ですが、井沢にとっては許しがたい事だったと思います。
ミハンメンバーの赤川が井沢の妻を頼らなければ、井沢の家族は守られていた筈なんです。
井沢にとっては、憎むべき相手なのに、それなのに、殺す事さえ出来ない葛藤に胸が締め付けられました。
黒幕
まさかの黒幕にも驚かされました。警視庁次長の町田が黒幕だなんて、そして、町田の元へ向かった町田が刺されるなんて、予想外の事だらけでした。
だから、井沢が感情のまま町田を痛め付けた時には、怖いというよりも、哀しいという感情が強かったように感じました。発砲してしまった井沢に、もう駄目なのかと思っていたら、伊沢は町田を撃てませんでした。
涙をこぼしながら、山内と小田切に、お腹すいたねとい呟くシーンが、とても印象的でした。泉は、井沢の行動に何を感じたのでしょう。
個人的には、以前の泉に戻ってくれれば良いと思いました。東堂に、これからのミハンを見届ける義務があると告げた井沢に、これからの展開を考えさせられます。最終回を迎えた絶対零度ですが、既に次へのプレリュードのような気がしてならないのです。
「絶対零度」を見逃したり、最初から楽しみたい方はこちらも参考にしてください。