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広島の原爆投下
「この世界の片隅に」の第8話は、ちょうど広島の原爆投下から終戦前後に至るまでのストーリーでした。空襲は全国各地であり、悲惨な状況が数多くありました。
しかし、広島や長崎では当時新型爆弾と言われる原爆が投下され、その被害に遭った人たちやその家族は今でも苦しみを抱えて生きている人もいます。
私は数年前に縁あって、広島の原爆に関する仕事に就いたことがありました。それまでは歴史上では知っていたものの、詳しく知ることはありませんでした。
原爆のその後
ですが、仕事をきっかけに広島の原爆前後の街の様子や、その後の人々の状況などを知ることになりました。原爆の被害に受けた人の中にもかなり前向きな方がいて、空襲のように長時間ではなく、あっという間だったから時間で考えれば、この方が楽だったのかもしれないとおっしゃっていました。
私が住んでいる地域もかなり酷い空襲を受けたようですが、原爆とは比べものにはならないと思いました。どのような状況になっても、たとえ戦時下でも人々の暮らしはありますし、家族や周りの人たちとの繋がりも今とは変わらないと思います。
しかし、主人公のすずや周りの人たちのように、今がどんな状況でも前を向いてしっかりと生きていくことの大切さをこのドラマで学んだような気がします。世の中の状況は一人では変えられないですし、時にはただ流されるだけかもしれません。
前向きな気持ち
ですが、毎日をしっかりと生きていけば、明日はやってきます。明けない夜はありませんし、冬の後には春がやってきます。
「この世界の片隅に」も第8話が終わり、次は最終回ですが、戦前から戦後にかけて激動的に変わっていく姿をこの世代の人たちは見て来たのだと思います。私の祖母がちょうどすずと同年代で、まだ元気でいてくれます。
戦争の話はそれほど多くは聞いてはいませんし、辛いこともたくさんあったと思います。
ちょうど青春時代が戦争と重なっているので、その点では明治生まれの人の方が幸せだったと聞いたことがあります。
自分がもし、この時代に生まれていたならば、このドラマの人たちのように健気に一生懸命生きられたかどうかわかりません。
戦争体験を語り継ぐ
このドラマのように戦争体験を後世に語り継いでいくことが大切だと思っています。日本は今も自然災害で多くの方が被害に遭われています。それを考えると、戦争という馬鹿げたことでわざわざ命を落とさなければいけないのは本当に残念で仕方がありません。
過去の歴史は現代や未来の人たちがそれを学んで、二度と同じ惨事を繰り返さないことが必要です。そのためにもこのドラマのようなお話をいつまでも語り継いで行って欲しいと思います。
「この世界の片隅に」を見逃したり、最初から楽しみたい方はこちらも確認してください。