物語の舞台は朝鮮の成宗時代のことです。主人公のホン・ギルドンは特別な力を持っており、彼を中心にして物語は動き出します。
国のヒエラルキーの中で最下層だった彼が、最終的には国王と戦うにまでいたる、長い成長物語です。
私はとにかく歴史好きで、この世界観がとても好きでした。貧民の生まれであったり、奴隷身分といった人間がのし上がり、民のために戦う。
そういった映画や小説をよく読んだり見たりしていました。感想としては何よりもホン・ギルドンがかっこよくて目を引きます。
目次
ホン・ギルドン役の演技
ホン・ギルドン役の方の演技がとても素晴らしく、一気に引き込まれました。剣を握る姿やその眼差し。感情的な顔や涙を浮かべたその表情にぐっときました。
失礼ながら俳優さんの名前を見るまでは知らなかったのですが、とてもハンサムで素晴らしい方でした。
その他のキャスト
そして彼以外のキャストもとても素晴らしかったです。ホン・ギルドンの父親の方の名演技の感想です。とても良くて声を失ってしまいました。まるで本当にそこにいるかのように、味があってとても素晴らしかったです。
苦渋に顔をなじませる顔、その凛々しい中にある男らしさ、父親としての泰然とした姿。見事な姿に目を奪われました。そして他にも素敵な俳優さんがいらっしゃいます。女性の方々が本当にお美しかったです。
感想としては、まるでおとぎ話の物語の中から現れたような、透明感がありました。舞を踊る姿もとても可愛がったです。朗らかな笑みを浮かべながら、楽しげに踊る姿は可愛くてあどけなくてとても良かったです。
チャン・ノクスやガリョンがとても良かったです。そして悪役であるヨンサングンもまた、ニヤリとした笑みが不敵で良い感じでした。
恋愛模様
感想としては、はまり役だと感じる事ができました。物語としては剣を交えて血生臭いだけなのかと思いきや、その隙間隙間で恋愛模様も描かれていました。
その繊細で憂き表情がこちらに涙をこぼさせます。女性のその綺麗な涙ときたら、絵になるような美しさです。ガリョンからの告白に対して、ホン・ギルドンの戸惑いと動揺、その目の動きまで、何と答えるのだろうかと緊張してしまいました。彼女の健気な愛に対して、そう簡単には返事出来ないのがまた純愛です。
復讐、という狭間の中で、主人公がどう生き、そして成長していくのかが特に目玉だと思います。歴史時代劇という事で、必ず復讐や蟠り、そして死や悲しみがつきまとってきます。
そこから絶望したり、ただ憎しみや悲しみにくれるだけで、生々しく終わってしまう事もあるかもしれません。ですが、この物語は最後、とにかく爽快感がありました。
ホン・ギルドンがとにかく良かったです。彼の成長までの過程であったり、アクションシーンの迫力もまた、物語のエッセンスになっていたように思えます。
磔のシーンや牢獄に入れられる瞬間、尋問と見ているとモヤモヤする展開もある中で、主人公ホン・ギルドンは生き抜き、国民たちを味方につけていくのはまた、爽快感と共にとても胸が熱くなりました。
朝鮮時代はどういう歴史背景だったのか、私はあまり深くは知りません。中国における三国志であったり、日本における戦国時代のような感じかと思いましたが、それはまた違った感動がありましたが。日本での戦国時代は、男性が血を浴び肉を割き、とにかくどれだけ男性が強くて勇敢なのかをメインにしているイメージがあります。
女性はあまりメインには描かれず、男性がメインというイメージだけではなく、この物語では女性もとにかく心に残ります。
衣装もまた鮮やかでとても綺麗です。たとえ朝鮮時代の歴史的背景を知らずとも、とても楽しむことができました。
また、韓ドラであると、私は今まで恋愛ものしか見てきませんでした。少し非現実的な話やコメディ系が多く、それを楽しんでいました。
ですが、こういった物語が題材となると、やはり見方が変わってくるものです。儚い恋愛模様にも胸がつまり、ぐっと息がつまるようでした。そして先が読めない展開も見所ですね。
次はどうなるのだろう、捕まってしまった時の切迫感。彼は死んでしまうのではとヒヤヒヤしながら、毎回見ていました。
ヨンサングンの方の演技も、時にヒヤヒヤしました。精神的に病んでいる時、怒りをあらわにしている時、喜んでいる時、その含んだ表情にいたるまで、微々たる変化に目を引きました。
全体の感想
この作品における見所は様々です。全体の感想としては、まずはキャストがとても素晴らしかったです。日本人にはない美しさであったり儚さであったり、見ている方の心を強く揺さぶり、涙まで出そうになります。
そしてもう一つの見所が歴史背景、物語です。ホン・ギルドンが賎民から抜け出し、成長しつつも色々な人と出会うことで成長して行きます。その過程を見ていくだけで、感慨深いところがあります。
日本の映画での俳優、女優にはない名演技を見ることができ、とても楽しむことができました。
２０１９年５月３０日の情報になります。詳しくは上記のＵ－ＮＥＸＴのサイトでご確認ください。
